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サイヤング候補は15日動かず、ア・リーグMVPは5回替わってた
コラム · MLB

サイヤング候補は15日動かず、ア・リーグMVPは5回替わってた

コラム2026/09/06 0:30

The Cy Young Lead Never Moved. The AL MVP Lead Changed Five Times.

ピート・クロウアームストロングがジェイデン・ダニエルズへのリスペクトで4安打に止めたのは良かった
レッズ対カブス戦・MLB公式ハイライトのコメント欄・いいね119

隔週のボード定点。9月に入ってから賞レースの話をどこを見てもやってるので、うちのサイヤングとMVPのボードを2週間ぶんさかのぼって1日ずつ全部並べ直した。そしたら4つのボードの1位が、4つとも違う決まり方をしてた。追いつかれてる1位と、しぼんでる1位と、9月1日に替わった1位と、15日で5回替わった1位。

15日ずっと1位なのに、後ろは3.4まで来てる

前号から今日まで15日ぶん、うちのボードを1日ずつ全部開いた。サイヤングのほうは驚くほど動いてない。ナ・リーグはミシオロウスキーが15日連続で1位、ア・リーグはキャム・シュリットラーが15日連続で1位。1位の交代は両方とも0回。順位表だけ見せられたら、どっちも独走だと思う。

現地の見え方もだいたいそれで、ナ・リーグはもう決まりみたいな言われ方をしてる。

セールはまだサイ・ヤング争いに残っているが、サンチェスは後れを取った。ミシオロウスキーは先日5失点したが、それでもほぼ確実にサイ・ヤング賞を獲るだろう
ブレーブス対フィリーズ戦・MLB公式ハイライトのコメント欄・いいね0

でもスコアを並べたら、この2つの独走はまるで別物だった。ミシオロウスキーは2位との差が9.3から3.4まで縮んでる。自分も92.8から90.1に下げてはいるけど、それ以上にヘスス・ルザードが83.5から86.7まで上がってきてる。後ろから詰められてるほうの1位。

シュリットラーは逆だった。98.0から94.6まで、15日かけて自分だけが落ちてる。2位との差も13.7から6.0。誰かに詰められたというより、貯金を毎日ちょっとずつ吐き出してる。同じ15日連続1位でも、片方は後ろが伸びてきてて、片方は自分がしぼんでる。1位のまま危ないって状態に2種類あるの、俺は今回1日ずつ並べるまで考えたこともなかった。

9月1日、大谷が1位を明け渡してた

MVPのほうは、前号に書いたことがまるごとひっくり返った。8月23日は大谷が96.3で1位、ピート・クロウアームストロングが95.2で2位。今日は逆で、PCAが97.1、大谷が95.6。8月31日に差が0.2まで詰まって、翌9月1日に入れ替わって、そこからPCAが6日連続で座ってる。

跳ねた日ははっきりしてる。8月30日のレッズ戦。この日を境にPCAのスコアが94.7から95.5に上がって、次の日にはもう96.4で首位に出てた。ヒーローに掲げたコメントはその試合のもので、4安打で止めておいたのは優しさだという言い方をされてる。

大谷のほうは、この2週間で9試合に出て本塁打が1本も出てない。30号のまま止まってる。打率は.289から.279、OPSは.940から.906、wRC+も152から144。打者WARまで4.11から3.89に減ってる。

そこに効いてくるのが、前号でも書いた凍ったままの投手欄だった。14登板85.2回、8勝2敗、95奪三振、防御率1.79。2週間前に一文字も違わないと書いた行が、今日も一文字も違わない。投手WARだけが2.95から2.92へ、また静かに目減りしてる。打つほうが動いてるあいだは気にならなかったのに、バットが止まった途端、この止まった欄の重さが表に出てきた。

ただ、盗塁だけはこの2週間で8個から11個に増えてる。長打が出ない日も塁に出て走ってはいるわけで、バットが戻ってきたら1.5なんて差は数日で消える。前号で俺はまったく同じ幅の逆転を見てるので、9月のこのボードを決着として読む気にはならない。

ア・リーグは15日で5回、名前が入れ替わってた

ここまで全部ナ・リーグの話で、ア・リーグMVPを開いたら景色がまるで違った。ミゲル・バルガスとヨルダン・アルバレスが、この15日で1位を5回入れ替えてる。

しかも差がとにかく小さい。二人のスコア差が1.0を超えた日が一日もない。いちばん詰まった9月3日は0.1で、今日もバルガスが90.4で取り返してアルバレスが89.7。ボードを1日ずつ開いてると、勝った負けたじゃなくて計測誤差を眺めてる気分になってくる。

同じMVP候補という言葉で調べても、ナ・リーグは1回の交代でPCAが抜け出して、ア・リーグは毎朝ボードを開くたび名前が違う。片方は流れの話で、片方は誤差の話なんだよ。隣り合ったリーグでここまで性格の違うレースが同時に走ってるの、9月のこの時期にしては出来すぎてる。

良くなったのに、順位だけ落ちてる

最後に山本。前号で、26回投げて全部良くなったのにスコアは0.1しか動かず順位が2つ落ちた、と書いた。この2週間もまったく同じことが起きてる。

2登板13.1回で奪三振を16個足して通算161個。165回投げて防御率2.67、WHIPは0.90から動かない。投手WARは3.94から4.05に上がって、ボードのスコアも79.0から79.9に上がった。なのに順位は4位から5位に落ちてる。

犯人は前号と同じ構造だった。クリス・セールが昨日いちどに77.3から84.3まで跳ねて、席が1つずれただけ。ボードのスコアはリーグの中の相対値だから、自分が良くなっても隣がもっと良くなれば下がる。順位が落ちた日に、その人が悪くなったとは限らない。これ、去年までの俺なら絶対に読み違えてた。

12勝8敗、防御率2.67、165回。これで5位なんだから今年のナ・リーグはどうかしてる。残り1か月で山本があと5回か6回投げるとして、その全部が今の内容なら、この席順はまだ動く。ミシオロウスキーの3.4も、大谷の1.5も、バルガスの0.7も、次に並べるときにはたぶん全部別の数字になってる。次の定点でまた1日ずつ全部開く。

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