
8/2 山本8回3失点も無援護で黒星・大谷1安打・鈴木誠也1打点|きょうのMLB日本人選手
8/2: Yamamoto Goes 8 With No Run Support, Ohtani 1-for-3, Suzuki Drives In One | Today's Japanese Players in MLB
きょうの3行
- 山本由伸が8回4安打3失点3奪三振と粘るも、打線は10安打で2点どまり。ドジャースはレッドソックスに2-3で敗れ、山本に7敗目がついた
- そのコメント欄を押し流したのがサイ・ヤング左腕タリク・スクーバルのドジャース移籍報道。負けた直後に祝勝会が始まった(④)
- 鈴木誠也はヤンキース戦で1安打1打点、カブスが5-2で勝利。村上宗隆は1安打3三振、岡本和真とヌートバーは無安打と1安打で明暗
きょうの主役
山本由伸今季7敗目
ドジャースドジャース 2-3 レッドソックス ●
8.0回 4安打 3自責 3奪三振 1四球 被弾2
今季 11勝7敗 防御率2.76 WHIP0.88 121奪三振(防御率 MLB9位)
山本由伸が8回を投げて4安打3失点、3奪三振1四球。被弾2本はどちらも同じ打者、レッドソックスのセダン・ラファエラだった。初回先頭で左中間に運ばれ(13号)、2回裏にテオスカー・ヘルナンデスの2ランで逆転してもらった直後の3回、また同じ打者に同じ方向へ(14号)。球数を抑えて8回まで投げ切ったが、打線は10安打を放ちながら2点。ドジャースは2-3で敗れ、山本には7敗目がついた。
“またしても山本に援護なし。ドジャースは山本が投げる日は毎回0点で抑えてくれないと勝てないと思ってる”
試合が動いたのは8回だった。同点で迎えたこの回、山本は走者を背負い、コナー・ウォンの併殺打の間に勝ち越し点を与える。ベッツ→エドマン→フリーマンと渡ったゲッツーの間に三塁走者が生還した——記録上はそれだけの1点だが、現地のコメント欄はこの1点の処理でしばらく揉めた。
“ムーキーはホームに投げるべきだった!!”
“同点の8回、ムーキーは得点を許してでも併殺を選んだ。試合中ずっと点が取れてなかったのに、ベッツは要するに『心配すんな、あと2点は取るから』と言ったわけだ。今年いちばん間抜けな判断だと思う”
“そもそもロバーツが内野を併殺シフトの深さに置いた時点で本塁で勝負する目はなかった。決勝点を自分から差し出したようなものだ”
もっとも、コメント欄の主語はドジャースの采配ではなくレッドソックスだった。7月に入ってから勝ちまくっているボストンが、この日も本拠地ドジャースタジアムで連勝し、シリーズ勝ち越しを決めた。相手ファンにも他球団のファンにも、いま見ていて面白いのはこっちだ、という空気がある。
“戦い続けろボストン! 世界をひっくり返せ! 行けレッドソックス!”
“ドジャースに勝てるチームがいるなんて信じがたいのに、レッドソックスはそれを簡単そうにやってのける。本当に見事だ”
- “運命のチームだ”👍30
- “ソックスには圧倒される。気迫と粘りがすごい”👍33
- “ブルージェイズファンだけどレッドソックスを見てる。いい野球をやってるから”👍21
対するドジャース側は、前日の敗戦を「ブルペンデーだったから」で流した手前、この日は言い訳が効かない。エースを立てて、それでも打てずに負けたからだ。コメント欄はその一点を突いてきた。
“さあ、今日の言い訳は何だ? 昨日ドジャースファンはコメント欄で『ブルペンデーだったから』って言ってたよな😂”
“昨日と同じしょうもない言い訳をまた言うのか。どうぞ勝手に過去の栄光に浸っててくれ。ソックスはこのシリーズを取ったよ”
“レッドソックスはいい試合をしたし、勝つ必要があったのは彼らのほうだ。ドジャースはMLB最高勝率で地区の貯金も最大、ソックスはプレーオフを争ってる最中なんだから”
試合を締めたのは、かつてヤンキースやドジャースでも投げた41歳、アロルディス・チャップマン。9回を締めてセーブがつくと、コメント欄はこの日いちばんの短い歓声で埋まった。
- “チャップマンは怪物だ💪”👍55
- “チャップマン通算394セーブ目!!!!”👍8
山本自身への言及は、冒頭の「また援護がない」以外にはほとんど見当たらなかった。8回3失点は敗戦の理由というより、打線が2点しか取れなかった夜のいち材料として流れていった。防御率2.76はMLB9位、WHIP0.88はローテの中でも図抜けている。それでも11勝7敗という数字になるのが、今年の山本の妙なところだ。——そしてこの夜のコメント欄は、その山本の投球ごと押し流していく別の話題で埋まっていた。④に続く。
残り全員、ひと言ずつ
大谷翔平ドジャースドジャース 2-3 レッドソックス ●
3打数1安打 1四球 1三振
今季 打率.291 24本 67打点 OPS.939(本塁打 MLB11位)
初回先頭で中前打を放ったが、続くパヘスのライナーで飛び出して二塁でアウト=ライナーゲッツー。2回の第2打席は敬遠で歩かされ、以降は三振とゴロ。安打は出たのに、現地の反応は走塁のほうに集まった。
“大谷は2週間前、膝の状態を理由にオールスターに出なかったくせに、右翼への飛球で一塁から二塁へタッチアップできると思ったのか。相手は強肩なのに”
“大谷、なんて間抜けな判断だ。まったくもってばかげている”
鈴木誠也カブスカブス 5-2 ヤンキース ○
3打数1安打 1打点 1四球 1三振
今季 打率.270 18本 61打点 OPS.836
7回、中前へのゴロで走者を還して1打点。ただし自分は二塁を欲張ってアウトになり、ヤンキースのチャレンジで判定が覆るというおまけつきだった。リグレーの雰囲気を称える声が並ぶなか、日本人2人の名前も出ていた。
“俺たちはセイヤとショウタが大好きだ!……なんだか自分が日本人になった気がしてきた!!”
“セイヤが帰ってきてカブスが勝つ”
村上宗隆ホワイトソックスホワイトソックス 0-1 レイズ ●
4打数1安打 3三振
今季 打率.244 24本 51打点 OPS.929(本塁打 MLB11位)
4回に右前へ運んだ1本だけ。ほかの3打席はすべて空振り三振で、チームも1点も取れずに完封負けした。この試合のコメント欄に村上への言及は見当たらず、話題はレイズの投手陣と、打てないホワイトソックス打線に向かっていた。
“ホワイトソックスは打線が沈黙。強い当たりはあったが全部野手の正面。全部は勝てないさ、明日カード勝ち越しを決めよう👍”
岡本和真ブルージェイズブルージェイズ 5-1 カージナルス ○
4打数0安打 1三振
今季 打率.228 24本 69打点 OPS.754(本塁打 MLB11位)
4打数無安打。初回は三塁での併殺の起点になり、守っては安定していたが、打つほうは最後まで捉えられなかった。チームは5-1で快勝したものの、コメント欄はトレード期限に揺れるガウスマンの話でいっぱいで、岡本への言及は見当たらなかった。
“ガウスマンを信じる。トレード期限に何が起きようとも”
ヌートバーカージナルスカージナルス 1-5 ブルージェイズ ●
4打数1安打
今季 打率.235 3本 15打点 OPS.690
4回に左前打。ただしチームは7回に一挙3失点で崩れ、打線も1点止まりだった。コメント欄はトロント側の祝勝ムード一色で、ヌートバーについて書かれたコメントは見当たらなかった。
吉田正尚レッドソックスレッドソックス 3-2 ドジャース ○
3打数0安打 1三振
今季 打率.260 4本 20打点 OPS.708
見逃し三振・中飛・ゴロで無安打。それでもチームは敵地ドジャースタジアムで連勝し、シリーズ勝ち越しを決めた。コメント欄はボストンの快進撃への驚きばかりで、吉田個人への言及は見当たらなかった。
“レッドソックスファンですらないのに、これは見ていて最高だ❤行けレッドソックス❤”
きょうの現地ざわつき
「今日は負けたがスクーバルを獲った」——敗戦10分後に始まった祝勝会
試合そのものより騒がしかったのは、同じ夜に飛び込んできた移籍の報だった。タイガースのタリク・スクーバル——2年連続でア・リーグのサイ・ヤング賞を獲った左腕が、ドジャースへ。現地報道によれば8月1日の夜遅くに合意が伝わり、デトロイトはリバー・ライアン、ザイア・ホープ、ブレイディ・スミスを受け取る。(MLB公式のロースター・トランザクションにはこの記事を書いた8月2日時点でまだ反映されていないため、ここでは報道とコメント欄の反応として扱う。)
“スクーバルを獲ったぞ”
“タリク・スクーバルがドジャースになった理由がこれだよ😭”
負けた直後の敗戦処理みたいなコメント欄が、10分で祝勝会に変わる。ドジャースファンの言い分は要するに「今日は負けたが人生には勝った」だ。
- “言い訳はしない😂😂 スクーバルを獲ったばかりで今は最高の気分”👍6
- “俺たちほど不幸な奴らはいないよ、少なくともスクーバルは獲ったけど”👍6
- “ドジャースがスクーバルを獲得”👍5
一方で、これを歓迎しない声のほうが数としては多い。ドジャースがまた買った、という話だからだ。年俸総額への呆れと、来オフの制度論争を持ち出すコメントがいちばん伸びた。
“スクーバルが入ってドジャースの年俸総額は4億2000万ドル超え。だからこのオフ、MLBは本気でサラリーキャップと下限の話をすることになる”
“レッドソックスはドジャースにスクーバルを獲らせることで野球を壊してしまったのでは?💔”
補強された先発陣の並びは、山本由伸、ブレイク・スネル、タイラー・グラスノー、そこにスクーバル。この日8回を投げて負けた投手は、その筆頭に名前が挙がる側にいる。自分の投球が援護ゼロで流された夜に、援護そのものがトレードで届いた——ドジャースというチームは、だいたいいつもこういう順番で話が進む。
きょうの1枚 No.130

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あすの日本人
- あす日本時間 8/3(月)08:20から、ドジャースは本拠地でレッドソックス3連戦の最終戦。先発はエメット・シーハン、レッドソックスはジェイク・ベネットの予定で、大谷翔平と吉田正尚がまた同じ試合に立つ
- 深夜帯は 02:37 カージナルス対ブルージェイズ(ヌートバー・岡本/トロント先発はマックス・シャーザー)、02:40 ホワイトソックス対レイズ(村上)、03:20 ヤンキース対カブス(鈴木誠也/ヤンキース先発はゲリット・コール)
- 日本人投手の先発予定はなし。山本由伸の次回登板は中5日なら8/7前後になる
海外ドジャースファンと見る 2026.7.20 ドジャース対ヤンキース 第1戦
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